30代処女 婚活の覚書

恋愛体質じゃないことで、30代半ばまで誰ともお付き合いせず過ごしてしまった女です。相当悩んで誰にも言えなかったので、同じような立場の人に少しでも参考になればと思い、覚書をしておきます。

恋愛体質じゃない層の存在

能町みね子さんの「結婚の奴」が話題になっています。
私も読ませていただきました。
僭越ながら大変共感し、心の支えのように染みました。

能町さんの行動力や決断力は真似できない小心者ですが、その「恋愛がうまくできない」部分に特に共感しました。あとはそれに対して深掘ること、目に見えるもの体験したことを信じる姿勢。

「恋愛がうまくできない」人ってけっこうこの世にいるはずなのに、なぜか恋愛賛歌のコンテンツが多過ぎて、「自分がおかしいのかな」と思って生きてきました。だから処女も隠してしまう。

コンテンツを見れば見るほど「こんなに心揺さぶられるものなのか、てことはこの感情は違うな」と思ってしまう。
そんなことをしてる間に30歳も過ぎてしまいました。

だから恋愛ではなく、「一緒に生活していけそうな人」を探した婚活が、私には合っていました。

先日、そんな私の婚活の話を後輩にしてたら「私はまだ恋愛諦めてないので~」といわれました。

違うんだ、諦めたわけじゃないんだ。
最初からうまくできないんだ…
と、やはり恋愛できる人には、伝わりにくい感覚かなと、絶望したところでした笑

処女と世間とカミングアウト

私のような昭和後半生まれの世代は、処女だなんて全く周りに言えませんでした。(というか今ももちろん言えません。)


そもそも友人と下ネタや恋愛話をするような関係性を築いてないのもあるんですが、たまに扉の外の人と飲み会なんかでそんな話になると、もう恐怖で恐怖で…!だから飲み会なんて嫌いだし、知らない人なんか嫌いなわけです。

そんな質問が来たときは、固めに設定をつくっておきます笑
「学生の頃」「友達と少しだけ付き合ったけど」「だらだらして自然消滅した」「あまり楽しい思い出ではない」のように設定し、誰に聞かれても矛盾のないようにしておきました。

これのメリットは、恋愛対してネガティブなイメージがあるので、あまり深掘りされないこと。
あとは相手の話を引き出して聞き専に徹すればやり過ごせます。

しかし最近、90年代後半生まれのおしゃれな同僚女性が、案の定「彼氏いるの?」などど先輩方に聞かれたときに「いえ、いたことないんです!全然!」と普通に答えていて、それがかっこいいなと思いました。

もう隠すとかそういう時代じゃないのか…?
その子がとてもおしゃれで素敵だから良かったのか、嘘かもしれないし、全然わからないですが、確かに付き合ったことがないとかそういうことが、まるで人として劣っているような風潮は無くなりかけているかもと、感じました。

理想が狭いこと

時間が空いてしまいすみません…

理想の狭さの話。
理想が高い訳じゃない、別に年収にもこだわらないし、イケメンじゃなくていい。

ほんとにそうなんですよね。
外野が適当に「理想高いんじゃない?」とかメディアで手垢がついただけの言葉を投げてきたりします。(大抵、モテるモテないとかでなく運よく若い頃に気の合う人を見つけてずっと「恋人がいる」という状態であるだけの経験値の少ない人が言いがち)

そう思っていてもとにかく「ピンとこない」んですよね。

私なりに考えたんですが、恐らく「文化圏の違いに対して臆病」なのかなと思いました。

例えば都内出身者が、最初は上京同級生とつるまないような現象ありますよね。
好きとか嫌いとか差別とかではなく、ただ得体がしれないからだといいます。

別にそれ自体は問題ないのですが、自覚をもって「別の文化圏の人を受け入れる」か「近い文化圏の人を探すか」の二択かなと思います。

文化系女性の婚活

周りに20代半ば~30代半ばの、独身文化系女性がとても多いです。都市部なのでクリエイター職の子が多いです。

彼女たちの特徴としては、基本的に同性の友人が多く、多趣味で、休日の行動力があります。
よくも悪くもこだわりが強く、育ちも良い。実家率が高い、恋愛経験が少ない。
でも美人も多く、生活もちゃんとしてるし性格も良く気が利きます。

なぜ恋人いないの??
と世間的には言われるような素敵な子たちですが、なぜなのか、体感で感じていることをまとめます。

・生活圏の中で恋愛が始まらない
・女性的な文化に浸りすぎてる
・理想が高いのではなく、理想が狭い
・恋愛体質ではないので、モチベが上がらない
・結婚はしたいが、やはり恋愛結婚を諦めたくない
・昔でいう身が固い女子高育ちみたいな感じ
・しっくりくる出会いを待っている。
・しんどいが上回ってその件から逃げようとする

適当なことしか考えていない周りからは、「理想が高いんじゃないの~?」とか言われるんですが、いや、高めた覚えも、理想の下げ方もわからないんだと!
本人なりに悩んでるはずです。

そりゃこっちだってトキメキたいのに、男の人と話してても全然そういう感情にならないから、飲み会もいつも何も起こらないんですよね。

上記整理してみた結果、私個人的に見つけた解決方法のプロセスとしては、

①とにかく数打って男性や恋愛文化に慣れる
②婚活という、最初からお互いそのつもりで強制的に会う機会を設ける
③恋愛感情が最初からわかないなら、「情」を持てることを目指して付き合う

実際、これでかなり慣れたので、比較したり発見したりするために良い経験になりました!

あとは、「理想の狭さ」との向かい方をまた次回お話します。

けっこう30代の処女多いですよね

私の周りには恐らく誰ともお付き合いしたことのない女性の友人がけっこう多いです。

男性は笑いになりますがなかなか女性はネタにしにくいので、人知れずみんな悩んでるんだろうなと思います。

余談ですが、中途入社の後輩に、「わたし誰ともお付き合いしたことないです」と言われたので、心を開いてこそっと、「実は私もなんだ」と話したら、後輩のほうがそれが嘘だったと発覚したときが、けっこう人生の指折りのショック&怒り案件でしたね…
それくらい芯に関わるコンプレックスなんだと思います。

とりあえず、けっこう多いと思うので、気にしなくて良いと思いますよ。
そして我々は「少数派である」自覚があるから、そのつもりで話を合わせたり謙虚に生きてますが笑、恋愛経験がたくさんあることや、恋愛が軸だと考えてる類いの人は、これを標準としての言動が中心なので、それって世間知らずだなあとも思うんです。

なので、そういう人たちのほうが人間関係として優れているとも言えないと思うので、気にしなくて良いと思います。

このブログと筆者について

いわゆる喪女なんですが、悩みまくって婚活記事や処女記事を探しても、なかなかしっくりこないものが多かったので、私なりに考えを整理して書き留めておこうと思いました。
婚活の中で、なんとか婚約に至りそうな人とお付き合いすることができたところです。
同じ悩みの女性たちにそっと届き、少しでも心が軽くなることを願っています。

筆者について
30台半ばの女性
大学卒業後から正社員、一人暮らし、都会住み
処女なのはもちろん、お付き合いしたこともなかったし、周りにはひた隠しにしています。
文化系女でこじらせオタクですが、そのせいか男女ともに友人は多いです。
恋愛体質じゃないので好きになることも滅多になく、さらにモテないため、何も起こらない飲み会を数多く経験して疲弊していました。